FM三重『ウィークエンドカフェ』2017年7月1日放送

日本三大競技花火大会の1つである『伊勢神宮奉納全国花火大会』、今年は7月15日に行われる予定です。
競技内容は打ち上げ花火の部とスターマインの部の2つがあり、打ち上げ花火は5号玉の創造花火が3発、10号玉の曲導付き割れ物花火1発が打ち上げられ、色、形、技術を競います。
スターマインは、玉数、時間に制限があり、色彩、配色、打ち上げのリズムなどが審査されるそうです。
では今回のお客様、『伊勢神宮奉納全国花火大会』委員会事務局の柴田侑香さんに、もっと詳しくお話しをうかがいましょう。

火師さんたちにとって神宮に花火を奉納することが安全祈願

『伊勢神宮奉納全国花火大会』は全国的にも早い時期に開催される花火大会です。
全国の花火職人さんが思いを込めて作られた花火玉を神宮に奉納していただき、安全祈願して、そこから今シーズン安全に花火大会を回ってもらう。
花火師さんにも特別な思い入れのある大会だと思います。

 

田から鹿児島まで42組の花火師さんたちが奉納花火を打ち上げる

市内の方ももちろん『宮川の花火』ということで市外の方かたからも、昔から愛されて育ってきた花火大会です。
東海圏、もっと遠くの関西や関東からツアーを組んできてくださるお客様も多くいらっしゃり、年々花火大会が周知されているのを実感しています。
宮川の花火は『競技花火大会』なので、花火師さんたちの花火玉に込めた思いがあり、かなりレベルの高い花火をみなさんにご覧いただけると思います。
花火師さんたちによって特色も異なるので、私たちも当日、どんな花火が上がるのか楽しみにしているんですよ。
それぞれの花火師さんの特徴が出た花火が上がると思うので、みなさんも楽しみにしていてください。
花火は、打ち上げ花火の部とスターマインの部と、2部門で構成されていまして、打ち上げ花火の部に40組、スターマインの部に10組参加します。
スターマインの方はかぶっている花火師さんもいるので、全部で42組の花火師さんに来てもらいます。
北は秋田県から南は鹿児島県まで、日本全国各地から、この伊勢後に花火師さんたちが集結します。

 

和29年から開催の『伊勢神宮奉納全国花火大会』は多くのボランティアに支えられている

この花火大会は昭和28年に催行された『第59回神宮式年遷宮』を記念してはじめられました。
本当に長い間、地元の人など多くの人に支えられながら、続いてきた花火大会なんです。
残っている記録によると第59回遷宮以前もあり、歴史は120年ほどと言われていますが、この『伊勢神宮奉納全国花火大会』として始まったのは、このときからとなっています。
花火大会当日は『ハローボランティア・ネットワークみえ』ご協力いただき、会場内にゴミの分別の案内をする『エコステーション』を何ヶ所か設け、エコ対策にも取り組んでいます。
たくさんのボランティアの方に来ていただくとともに、今年はピンクのスタッフTシャツを着た大会メンバーも会場周辺にたくさんがんばっています。
そして花火大会の次の日は、地元住民をはじめ、各企業様にもご協力いただき、午前6時から会場内の早朝清掃を行います。
大会で出るゴミは、『ハローボランティア・ネットワーク三重』にご協力いただいている中、年々減ってきています。
当日会場に来られるみなさんのご協力があり、とてもありがたく思っています。

 

ラウドファンディングに挑戦!

今年は65年目で初の試みとして『クラウドファンディング』を活用して、みなさんからご支援いただき、その資金で『奉納スターマイン』を上げ、従来の花火大会よりもスターマインを1基増やしました。
例年もたくさんの企業さんなどからご支援ご協賛いただいていますが、今回はみなさんからさらにご支援いただきました。
近年スターマインの花火が人気であること、リズミカルな音楽に合わせてスターマインが上がるのが『伊勢神宮奉納全国花火大会』では大変人気で、大会を盛り上げるのに欠かせないものとなっています。
それをみなさんにより楽しんでもらえるように、花火大会がより盛り上がるように、なんとかもう1基増やせないかなということで、今回クラウドファンディングに挑戦してみました。
話が上がったのは昨年度の大会を終えて、秋から冬の間くらい。
次年度に向けていろいろ検討している中で、私たちもクラウドファンディングについてたくさん調べ・・・ということろからのスタートでした。
目標金額は130万円。
5月31日に達成しまして、総支援金額が140万5千円ということで、目標金額を上回るご支援をいただきました。
毎日ページを見て、事務局一同そわそわしていました。
ご支援が入るたびに喜んで。
終了の日が近づくに連れて、みんなで画面に張り付いて、そのページを何回も見ていました。
クラウドファンディングでご支援をいただいた方たちから、事務局へたくさんのメッセージも寄せていただきました。
当日は福岡から花火大会に行きますよ。という声もあり、感激しました。
クラウドファンディングをすることによって、より多くの人達に『宮川の花火』を知ってもらうことができ、とても嬉しいです。
毎年23万人の人に来てもらっていますが、今年はもっと来てもらいたいです!

 

技花火大会なので、ぜひ近くで見てほしい

私としても小さな頃から『宮川の花火』と呼んで、家族や友人と何度も行っていたので、今こうして携わらせていただいているのは光栄です。
地元の方は、夏の風物詩として楽しんでいるんじゃないかなと思います。
そういえば、最近浴衣の方も増えていますね。
宮川の花火大会でその年最初の浴衣を着るという方も多く、私もそうでした(笑)
宮川の花火に行かないといけないから浴衣を買わなくちゃ!と、この時期くらいから友だちと見に行ったりして。
そわそわして。
花火を見られる場所が川の両岸にあるのですが、どちらにも露天が出ているので、より一層花火大会がにぎやかになります。
私の中の見どころは、競技花火大会なので、遠くから見てもらうのも良いですが、やっぱり近くでひとつひとつゆっくり見ることで、普段気づかない配色や音楽との融合を気づいてもらえるのではと思います。
数年前からパステルカラーや、色がすぐに変わる花火などがたくさん出てきています。
また、丸いだけでなく、いろいろな形の花火があるので、そのあたりもみなさんの楽しんでもらえるのではと思います。

花火師さんにとっても、みなさんからの拍手や歓声が励みになっていると思うので、ぜひ一緒に花火大会を盛り上げてほしいですね。
『第65回伊勢神宮奉納全国花火大会』は、7月15日の開催です。
場所は度会橋上流の宮川河畔で、打ち上げは夜7時20分から。
花火大会をより楽しむには、パンフレットを見ながらの鑑賞もおすすめです。
全国から伊勢にお越しいただいた花火師さんたちの素晴らしい作品を、ぜひご覧ください!